社会福祉法人 桑友

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みんなで力を合わせれば

こんにちは。WANAJAPANの伊藤です。寒くなってきましたね。もう今年も後2カ月なのが信じられません。1年があっという間に感じますね。

今日は生活訓練の新しいプログラムでWANAディスカッションというプログラムを行いました。

 

 

皆さんは自助グループやグループ療法など耳にされたことがありますか?

今回はそういった取り組みを参考に皆の<困り事>に焦点を当て話し合うことにしました。

今回のディスカッションの目的は<困り事を皆で共有し不安な気持ちを減らす>と<実際に解決策を人から提示され実践してみる>こととしました。

普段から宿泊型におられ毎日会話しているので導入もスムーズでした。初対面の方や慣れない人だとまずはお互いを知るところからですもんね。

 

まずはUさんの困っていることです。

<Uさんは夜トイレに2.3回起きてしまう>とのことでした。

 

 

ホワイトボードに出された意見を書いていきます。

Uさん自身は生活習慣はきちんとされており、夜トイレに起きないために寝る前にトイレに行かれるなど工夫もされているようでした。

一方でなぜ病院で処方された薬ではなく、漢方薬を飲まれているかというと「病院は高いでしょ」と病院での処方は経済的に負担になるという思いからでした。

病院での処方の方が経済的にも安い事。泌尿器科でなくても今通っておられる病院で相談をすれば処方して頂けると思うことをお伝えすると「今度受診の時に相談してみます」と自分の中で解決策を<今通っている病院で相談してみる>と見出されていました。

他の利用者さんも同じように夜間トイレに起きられるとお聞きすると「やっぱり年ですね」と笑っておられたりされていました。

 

次はHさんの困っている事として<人間関係が上手くいかない>というものでした。

 

 

お話を伺うと以前の職場でいじめの対象になってしまったこと。自分はいじめられやすいのではないかとの思いがあるとのことでした。

ただお話を聞いているうちに、そういう人間関係の中でも助けてくれた人がいて長く仕事を続けられたこと。

他の利用者さんやスタッフから人間関係いい時ばかりじゃないと、皆悩んでいることを聞くと「皆ストレスがあるんだねぇ」と解決策はないですが「心が軽くなったわ」と言われました。

 

 

途中お茶休憩もしながら人生の先輩方である利用者さんにスタッフも困っていることを相談もしました。

一見するとスタッフ自身のお悩み相談に見えますが、利用者さんにとっても誰かに相談をされ、話を聞いてもらうという体験は重要です。人の役に立っているという思いが芽生え、自己有用感が高まります。

支援を受けるだけではなく、利用者さん自身の自己有用感が高まることは病状や精神状態の安定のために必要だと私は考えます。

こういった話し合いも意見が出ない事。逆に場が険悪なムードになることもあります。ただそういったことも振り返れば何か意味のあることであったりします。

皆さんも一人で悩むのも大切ですが、こういった場があればぜひ発信してみてください。

それでは今年も残りわずかですがお元気でお過ごしくださいね。

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